基本情報

山名
読み 三角点 標高 位置
北緯
東経
 八郎岳 はちろうだけ
なし
598.0
41-13-36.5
140-52-8.1


野平高原の南側にどっしりとした山容の山がある。秋山である。その後方に目立たぬように、といって隠れているわけではなく、それなりの存在感を持って佇む山が八郎岳である。
野平高原は四方を山に囲まれた開墾地である。戦後、満州からの引揚者により開拓されたと聞く。北に縫道石山や袴腰山西に縫道石・アンド山、南に秋山・八郎岳が見渡せる。高校時代佐井村から野平にたどり着き、学校の校庭にテント泊したのを覚えている。翌日、トロッコに乗り川内へ下った。
ダムにより殆どの土地を失った、開拓地には当時の面影はない。四家戸川・川内川沿いが牧場となっていた。


記録.1

                                 山頂にて
                                 山頂にて

2007/8/19  晴  登山道:なし

山行者:タケ+2

 

コースタイム:天狗森東尾根下駐車(9:30)-林道歩き-八郎岳南東尾根取り付き点(9:53)-ここでロープを忘れて引き返す-ヤブ尾根を登り八郎岳山頂(12:08-12:50)-第1ピーク(13:22)-第2ピーク(13:32)-天狗森(14:08)-駐車地点(15:15)

 

備考:秋山に向かうも金八沢林道が通行止めで、急遽八郎岳-天狗森へ予定変更。暑さの中のヤブコギはきつかった。クマ・カモシカの痕跡あり。ダニ多い。


記録.2

                                   野平高原より
                                   野平高原より

2015/10/12  曇  登山道:なし

山行者:単独

 

コースタイム:橋(0910)~分岐(0935)~沢横断部(0955)~源頭付近(1020)~尾根肩ピーク(1105)~ニセピーク(1140)~八郎岳(1145)~沢横断部(1255)~橋(1355)

 

備考:一度、むつ湾側の西又沢を詰め、八郎岳~天狗森と歩いたことがある。今度は北側の縫道川(貫通沢)林道を川の源頭近くまで歩き、そこから登る計画とした。
車を四家戸川を渡って直ぐに駐めて出発。砂利道が直ぐに藪化しだす。傷さえ構わなければまだ車で入ってこれそうだが、万が一のバックを考えると、駐車位置は正解だ。川の横断部は橋ではなく、コルゲート管での横断だ。八郎岳方面に向かって作業道がある。誘惑に負けそうになるが、ここは計画通り林道を詰める。もう車は絶対無理なほどの藪道になる。突然、すすきの原っぱになり右側にぽっこりとピークが見える。尾根に取り付く位置だ。尾根はヤブだが、まずまずの歩き安さで、どんどん高度を稼いだ。残り50mから幼ヒバが濃くなり、ピーク近くではネマガリに変わる。ピークからコンパスを振り直し、地形図からは想像できない痩せ尾根を足元を慎重に探りながら下る。地図で、針葉樹林帯だと思っていたが、ブナ林だ。鞍部から錦繍のピークが見える。よくあることだが、ピークにたどり着き前を見ると、向こうにもポコリとピークがある。幸いネマガリの太さ・高さ・密度は大したことはなく、次のピークに向かう。
予想以上に時間がかかってしまった。沢横断部の作業道を信じて、横断部に向けショートカットすることにする。下り始めてすぐに、猛烈なネマガリヤブとなり、ここを登りに使わなかったにホッとする。尾根を忠実に下ってゆくと、途中で作業道の出合う。しかしここでも、誘惑に負けずにヤブの尾根を選択。最後はドンピシャで横断部に付いた。林道のヤブが少ない開けた部分で、遅い昼食を摂り車に戻った。